映画ブログでネタバレを書くと違法?逮捕された人っている?

法律

映画に限らず、ネット上にはネタバレ系の記事がたくさん投稿されていますよね。

あらすじだけでなく、作品の最初から結末までを丸々ネタバレしているブログもありますが…これって、違法にならないのでしょうか?

今回の記事では

  • 映画のネタバレは違法なのか?
  • どんなブログだとアウトなのか?
  • 映画ブロガーで逮捕された人はいるのか?

について説明します。

ちょっと重たいテーマですが、できるだけわかりやすく、簡潔にまとめました。

オオタ
映画ブログを書くにあたり、オオタが疑問だった点をまとめたよ。

ネタバレサイトが逮捕された例

パソコンと警告マーク

2017年9月ごろの話ですが、漫画のネタバレサイト運営者が逮捕されるという事件がありました。

具体的に何をやって逮捕されたのかというと、雑誌に掲載された漫画(ワンピースなど)のコマをスキャンして読み取り、自分たちのサイト上に掲載していたのです。

早い話が「このネタバレサイトを見れば、ストーリーが全部わかるよ!」という状態にした訳ですね。

このようなケースは、完全にアウトでしょう。

しかもこの事件は、雑誌が販売される前の無断転載でした。出版社からすれば、雑誌の売り上げに響くためシャレになりません。

オオタ
数年前までは、悪質なネタバレサイトが多数存在していたよ。怖いね。

映画のネタバレブログは違法なのか?

詳細なネタバレは避けるべき

サラリーマンの男性

では、自分の映画ブログでネタバレをすると違法になるのでしょうか?

ネタバレ自体がアウトとなると、私たち映画ブロガーにとっては他人ごとではありませんよね。

結論から言いば、文章でちょっぴり映画のネタバレを書くだけならセーフです。

今のところ、多少のネタバレで逮捕された人はいません(2021年10月時点)

ただし、映画の詳細を書き起こすのはダメです。

最初から最後までガッツリネタバレするのはNG。著作権法にも、以下のとおり記載されています。

第二十七条 著作者は、その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する。

引用元:e-Gov法令検索

オオタ
映画の詳細なネタバレは「翻案」にあたる可能性が高いよ!注意してね!

関連:映画感想ブログと相性が良い!おすすめアフィリエイトまとめ

次々と消える、アウトなネタバレ記事

原作のある映画だと、公開前に原作のストーリーを丸ごと掲載するブロガーも少なくありません。

この手の記事はアクセスが殺到するので、ブロガー的には美味しいのですが…

私見では、過度なネタバレが書かれた記事は削除されるケースが多い印象です。

某大手サイトでは『映画〇〇のストーリーを完全ネタバレ!』みたいな記事をアップしていたのですが、数か月後に確認したら削除されていました。

もしかすると、配信元から警告されたのかもしれませんね。

感想やレビューだけならセーフ

コメント

映画の感想を書いただけのブログについては、今のところ逮捕されたケースはありません。

しかし、ブログ内で公式サイトの紹介文や画像を使う時は注意が必要です。

あらすじや画像をそのまま許可なく使ってしまうと「無断転載」になってしまいます。

転載(てんさい)とは、他人の著作物を複製して、もともと公開されていた場所とは別の場所に公開すること。公表された著作物を他の新聞紙若しくは雑誌その他の刊行物に載せること。

コンピュータネットワークが発達・普及した現在では、ソフトウェア、電子テキスト、画像データなどの電子著作物で行われることが多い。なお、著作権法の定める引用の要件を満たさずに著作権者に無断で行うことは、複製権や公衆送信権などの著作権侵害となる。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%A2%E8%BC%89

作品には著作権があり、それを持っているのは製作者側です。自分が著作権を持っていないのに、他人の作品を勝手にネットで公開すると…当然ながら、トラブルになりますよね?

フリー素材や自分が作ったものならともかく、他人が作ったものをブログ内で使うなら無断転載にならないよう引用のルールを守りましょう。

引用のルールについては、別記事『ブログで映画の画像を使うのは違法?著作権問題について』で紹介しています。

ただし引用のルールは厳しいので、不安なら商用利用できるフリー素材を使用した方がいいですよ。

オオタ
フリー素材なら、比較的自由に使用できるよ。

内容をネタバレするときの注意点

内容を2~3行で紹介するのはセーフ

ノート

映画の考察を書くときなど、どうしてもネタバレが必要な場合は

  • 2~3行に短くまとめる
  • キャッチコピー程度にする

など配慮するべきでしょう。

この程度なら、著作権は働かないのでセーフです。

一方、2~3行程度の極く短い内容紹介や「夭折の画家の美しくも哀しい愛の物語」などのキャッチコピー程度のものであれば、著作権が働く利用とは言えず、著作権者の了解の必要ありません。

引用元:著作権なるほど質問箱

結末のネタバレには注意

ただし、弁護士の中には「ブログで結末をネタバレするのは違法だ」と主張する人もいます。なので、数行であっても過度なネタバレはしない方が無難でしょう。

その弁護士によると「ネタバレサイトを見て結末を知ってしまうと、映画を実際に見に来る人が少なくなるかもしれない」とのことでした。

映画を見に来る人が少なくなると、制作スタッフの利益が減ってしまいます。そのため、ネタバレは厳禁だという話ですね。

ただし、この辺については「文章でのネタバレだけならセーフ」と主張する専門家もいるので、微妙なラインでしょう。

映画の内容を動画で紹介するのもNG

映画を動画投稿するのは完全にアウト

違法アップロード

映画をネット上に、権利者に無断でアップロードするのは違法です。

例えば、映画のDVDをレンタルして内容を複製し、自分のブログで閲覧できるようにするなどは完全にアウト。

たまに、違法アップロードをしているにも関わらず「広告収入を得ていないからセーフだ」と主張している人がいますが、ダメなものはダメですよ。

オオタ
この記事を読んでいる人はやらないと思うけど、念のため説明するよ。

動画でネタバレ解説するのも禁止

また、YouTubeなどで映画の詳細をネタバレするのもNGです。

海外の話ですが、映画解説をしているユーチューバーが著作権侵害で訴えられたケースがあります。

過去映画作品を分析したり解説したりするビデオエッセイをYouTubeで公開しているルイス・ボンドさんというユーチューバー(YouTuber)が、スタンリー・キューブリックをテーマとしたビデオエッセイをアップロードしたところ、「時計じかけのオレンジ」のサウンドトラックを販売する音楽出版会社により著作権侵害で訴えられ、最高15万ドル(約1600万円)の損害賠償を求められていることが明らかになりました。

引用元:https://news.livedoor.com/article/detail/11634331/

ブログだろうと動画だろうと、やっていることがストーリーの暴露であれば問題になるので注意してくださいね。

まとめ

パソコン

映画ブログを運営していると、ストーリーをネタバレする事もあるでしょう。

その際には、過度なネタバレには注意してください。逮捕されなくても、映画の製作会社に失礼ですから。

以下、この記事のおさらいです。

映画記事を書くときに注意すること
  • 文章のみで、多少のネタバレする程度ならセーフ
  • 感想やレビューなら問題ない
  • ただし、映画の詳細をネタバレするのはアウト
  • 最初から最後までストーリーがわかるものはNG
  • ネタバレするときは2~3行にまとめる
  • 公式サイトのあらすじを使うときは、引用をする

また、映画の画像やあらすじを使用するときは引用をしましょう。引用せずに使用するとルール違反になるのでご注意くださいね。

↓関連記事は下です↓

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA